波動で語る&表現する
私は、よく言えば、素直でストレートではあるのですが、悪く言えば、大人気ないところがあって、 自分の気持ちや感情が、態度や表情にストレートに現れてしまいます。
そして、自分の気持ちや感情がストレートに出てしまうのは、ほとんどが、自分が不快な時や怒っている時です。
このようなマイナスの状態の時に、自分の感情をストレートに出すと、当然、人を嫌な気持ちにさせたり、 責められているような気持ちにさせてしまいます。
言葉では 冷静に対処しよう、普通でいようと思っていても、 自分の本当の気持ちが溢れ出てしまっているからだと思います。
本当は、もっと自分の気持ちに整理をつけてから対処すべきところを、言葉だけで取り繕うと思っているので、言葉以外のところにそのようものが浮き出てしまうわけです。
では、感情をきちんと整理してから対処すればいいのかということですが 、 やはり、人とのコミュニケーションというのは言葉が先行してしまうので、よほど整理をつけておかないと、気持ちや感情はにじみ出てしまいます。
結局、人は,言語よりも、言語以外の見た目の雰囲気や表情、動きなどから、相手の状態を判断してしまうのです。
それなのに、私たちは自分を表現する時に、一生懸命、言葉で対応しようとしてしまいます。
人とのコミュニケーションの時には、自分自身の波動、すなわち、雰囲気であったり、気やオーラといってもいいのですが、 そのようなもので、自分自身を語り、自分自身を表現する、ということを第一優先にしていくのがいいと思います。
要は、メイン は自分自身の波動で表現し、言葉はサブとして使いながら、相手とコミュニケーションしていく、ということです。
メインを自分の波動に据えようとすると、取り繕うとか嘘を付くことがなかなか難しくなります。
そして、私たちは、イマイチな状態で人と接することは嫌だ、という本能は持っているので、波動をそれなりに整えてからでないと人と接することに気が引けてしまいます。
よって、ちょっと時間がかかったり、瞬間的な対応は難しいかもしれませんが、自分の中での整理できていない状態で、とりあえず表面上は取り繕って、という中途半端で、相手から見透かされてしまう状態では接することがないような対策は取れます。
そもそもですが、心は乱れているのに、言葉や表情など、表面上だけを取り繕えばいいと思うと、結果として、心の乱れを放置していることになります。逆に、自分の波動で接しようと思うと、良い波動を出したい、と思うので、結果として、その思いにより波動は整い、その状態で相手に接することができるのです。
「真心を尽くす」という言葉がありますが、まさに、この波動で語る、波動で表現する、ということと同じ意味になります。
相手が見えている、と自分だけが思っている表面上のことではなく、「実は相手に見透かされてしまっている自分では見えていないと思っていること」、すなわち波動を整えようとする意識だけで、人にも自分にも心穏やかに優しくいることができるようになるのです。