マイナスの気持ちのエネルギーをうまく活用する
私たちは、特に、他人との比較や社会の中での自分の立ち位置を見て、自分ってダメだなあ、とか、自分って足りないなあ、とか落ち込んでしまうことがあります。
そのように落ち込んでいる時には、心の中はどんより曇って暗くなっているような状況で、何もする気が起きないかもしれません。
このように、落ち込んでいる時は、エネルギーが全然出ないと感じることが多いですが、よく、マイナスの気持ちをため込むのは良くないので発散した方がいい、と言われるように、エネルギーとしては停滞しているだけで、そこに存在しているのです。
しかも、落ち込んでいる時でも、恨みや嫉妬などのマイナスの感情がある時には、エネルギー的には、停滞していて、かつ、暗くどんよりはしているものの、非常に大きな状態にあるわけです。
確かに、マイナスの方に感情が揺らぐことなく、心穏やかな方がいいです。でも、どうしても、感情的にマイナスの方向に入り込んでしまったら、人に愚痴を言って気持ちを吐き出したり、お酒を飲んで憂さを晴らすのも、気持ちの発散ができるのであれば悪くはないのですが、その大きくなったエネルギーをプラス方向に転換してみる工夫をしてみた方がベターかなと思います。
例えば、運動をするとか、勉強をするとかです。
落ち込んでいる時に、そんなことする気になれない、と思うかもしれませんが、落ち込んで、もやもやした暗い気持ちがあるうちは、まだまだ運動や勉強の量や取り組み方が足りない、というバロメーターになります。
くそ!とか、今に見てろよ!とか、いろんな感情が出てくると思いますが、それも「エネルギーが出てきているんだな」と捉えて、そのエネルギーに助けてもらう感じで、さらに運動や勉強を進めます。
そして、運動や勉強そのものに集中していて、自分自身が落ち込んでいたことを忘れていることに気付いたら、その時点で、かなりのマイナスの感情の発散も実現できていますし、当然、それまでやった運動や勉強からもそれなりの成果を達成できていると思います。
自分の中に、むりやり、エネルギーを生み出したり、燃やしたりするのは結構大変です。
仮に、マイナスの感情にもとづくマイナスのエネルギーだったとしても、むりやり生み出すことができないエネルギーがそこには存在しているので、これをラッキーなことと考えて、生産的な方向に使っていくことを繰り返すことができたら、心穏やかな人よりも、何かを成し遂げる確率が高くなるのかもしれません。
自分の持っているものはすべて財産と考えて、それをうまく運用していく、という発想を持っていくと、それだけで「自分って、もしかして、幸せかも?」と思えるようになると思います。