自分の望みが現実化しない理由
「自分が出したものが返ってくる」というものが宇宙の法則と言われています。
そうであるならば、自分が欲しいものをどんどん出していけば、その欲しいものがどんどん受け取れるということになります。
しかし、実際にはそんなことはなく、自分が望むものが、もしくは望むことが、なかなか実現できないのが現状です。
そのため、「自分が出したものが返ってくる」というものが宇宙法則としては眉唾であると思われているところもあります。
ですが、この「自分が出したものが返ってくる」というものは、確実に宇宙の法則なのです。
では、なぜ自分が絶対に宇宙に向かって出していると思っているものが実現できないかというと、今、自分が出しているもの、これまで出してきたものが、結局、自分が望んでいることとは異なるもの、すなわち、今、現実で起こっていることを出していたからです。
例えば、誰かに好かれたいと思った場合に、「その誰かに好かれたい」というものを宇宙に出せば、誰かに好かれるかというと、そうはなりません。
「好かれたい」という思いを出しているので、「好かれたい」と思っている現実になってしまうのです。
そのため、もし誰かに好かれたいと思うのであれば、「もう好かれている」という波動を出すということが重要なのです。
結局、「くれくれ」モードの人や、「かまってちゃん」や、何でも欲しがるタイプの人などは「欲しい、欲しい」という強い波動を出し続け、そして、「欲しい、欲しい」と強く思っている自分がいる現実を実現しています。「欲しい、欲しい」と思いながら、それが、実現できないので、さらに「欲しい、欲しい」となり、「くれくれ」や「かまってちゃん」の度合いがさらに強くなってしまうのです。
「自分が出したものが返ってくる」という時に、誰か、もしくは、何かに対して提供したモノや気持が、自分に返ってくるイメージを持たれる方がが多いと思います。
それは正しいのですが、より正しくは「自分が出した波動が返ってくる」です。
波動そのものは、思いや気持ちのような非物体的な形態をとる場合もあるし、五感で認識できるような物体的な形態をとる場合もあります。
そのため、「自分が出したものが返ってくる」については、「自分が望んだものが返ってくる」ではなく、「自分が出した波動が、いろいろな形になって自分に返ってくる」と理解して、自分が望んでいるものと同質となるような波動を意識して出し続けることが重要なのです。
結局、先ほどの、「誰かに好かれたいと思った場合」にはどのような波動を出せばよいかというと、「誰かに好かれている状態」と同じ波動を出せばいいわけです。つまり、今、周囲で、人に好かれている人がいたら、その人と似たような波動を出せばいいわけです。
「好かれたい」という思い(=波動)と「好かれている」という波動は真逆です。この真逆の状態になっていることが現実化を遠ざけている原因でもありますので、少なくとも、波動の源泉となっている感情や思いについては、実現したいものと真逆になるようなものを徐々に少なくしたり、方向を転換させたりする工夫をしていく必要があります。