孤独な場合は潜在意識との交流を増やす
友達がいない、人と接するのが苦手、という場合には、とても孤独で淋しく感じてしまうケースが多いです。
今でこそ、孤独でも、まあいいか、と思えるようになりましたが、学生時代などは、自分が孤独であることは恐怖でもあったし、恥ずかしいことでもあったし、悲しいことでもありました。
今の学生も、学食などで一人で食べている「ぼっち」の姿を人に見られるのをとても嫌がりますが、学生当時のことを思い出すと、その気持ちもよくわかります。
大人になって、社会人になると、お昼を一人で食べること自体は全く気にならなくなるなど、孤独に対して耐性が付くところもありますが、それでも、家に帰っても一人、休日も一人で誰とも話す人がいない、という生活が続くと、孤独を感じてしまいます。
そして、孤独を感じると、友達を作ったり、人と接する機会を持ちたくなるのですが、それがうまく行かないと益々孤独を感じるようになります。
そのような外部の人とうまくやっていくことが苦手であるために、今、孤独を感じてしまうような状況になっているところもあるわけですから、がむしゃらに頑張って孤独から抜け出そうとしても、余計うまく行かない場合もあると思います。
そのような時の一つの気持ちの持ち方として、孤独な環境だからこそ、潜在意識と向かい合う時間が取れた、と考えてみるのが良いかもしれません。
普段、忙しい時やいろいろな人に接している時は、自分の外部に気を取られている時間が多くなり、どうしても自分の内部、すなわち、潜在意識に気を向ける時間が少なくなっています。
これは意識的に自分の潜在意識に気を向ける時間が短くなっているというだけでなく、無意識に潜在意識に気を向ける時間、例えば、睡眠時間やぼーっとする時間も少なくなっているのです。
さらに、潜在意識に気を向けるということは、潜在意識が心地よく楽しめるようにしてあげるということでもあるのですが、その時間も少なくなってしまうのです。
孤独を感じる状態になった時には、そういう意味では、自分の潜在意識に寄り添う時間が増えるということにつながるわけなのですが、ここで孤独を「淋しい」「つらい」と考えると、外部にその救いを求めたり、外部と自分との比較をさらにしたりしてしまうと、せっかく、自分の潜在意識に寄り添う時間を増やせるようになったのに、逆に、外部への意識を向けることを強めてしまうことになるのです。
孤独を感じる時には、やはりそれなりの原因というものがあると思います。
よって、静かに自分の潜在意識に寄り添い、潜在意識と普段できないような会話をたっぷりすることで、本当の自分の気持ちや性質に気付くきっかけもできるかもしれませんし、自分と自分の外部との本当の位置関係が歪みなくつかめてくるかもしれないのです。
孤独はそう考えると、単に悪いわけでもなく、潜在意識に寄り添う、すなわち、本当の自分と見つめ合う、またとないチャンスでもありますので、ネガティブに考えず、穏やかな心で潜在意識の声を聴いてあげてあげるとよいと思います。