政治が信頼できないから、政治に関与しない?
先日、若者のスピーチを聞いていて、違和感を感じたことです。
その若者は、「日本の若者は政治に興味がないのではなく、政治を信頼する理由、投票する理由が見つからない」と言っていました。
たしかにそういう側面もあるかもしれませんが、私自身が若者だった時の経験で言うと、「日本や世界の情勢に興味もなく、政治にも無関心という、政治を信頼するしない以前の状態なので、投票にも行かない」というのが事実に近いと思います。
日本の政治に対して不信感があるならば、どのような状態が理想なのか、海外の動向なども把握しながら分析したり、直接・間接に、積極的に政治に参加をすればいいだけの話ですが、それがされてないということは、綺麗事は言っても、結局、政治そのものに無関心であり、参加する気もないということです。
ハッキリ言って、政治家が失言をしているとか、議会中に寝ているとか、そういった話は世界の中の日本というものを考える上では、些末な話です。
その政治家が普段何をやっているか、どんな国家観や理想を持って政治に取り組んでいるか、そちらの方が重要で、その政治家が、国家や自治体のために、日々重要なことを考え、重要なことに取り組んでいるならば、議会ごときは寝ていても関係ないのです。
そして、ダメな政治家に文句言うならば、自分が政治家になって変えていけばいいのです。
仮に政治家にならない場合にも、自分の信念に見合った政治家や政党を擁立して、それを全面的に応援していくこともできると思います。
結局、政治家が悪い、政治が悪い、と言うのは非常に簡単です。そして、自分が政治に興味がないこと、政治に関与しないこと、その理由を、今の政治家が悪いから、政治が悪いからという理由にしてしまうこともすごく簡単です。
私も、日本の政治家が良いとか、政治が良いと言う気はさらさらありませんが、政治に興味がなかったり政治に関与しないことは、すべてその本人の責任です。
もしくは、今、子どもがいる私の立場から言うと、政治に興味を持ったり世の中の情勢に興味を持ったりする方向に子供を導けなかった大人の責任とも言えます。
ですが、そのような大人の影響を受けてしまったとしても、子どもはいつまでも子どもではないので、政治に対して問題を感じているならば、いずれ、大人として自ら対応していく姿勢を持つことが大事です。
ケネディ大統領の演説の、
And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.
まさにこの精神こそが、今の日本にも必要だと思っています。