人にもAIにも直接的な答えを求めるのはNG
私たちは、いつも幸せになりたいとか、お金持ちになりたいとか、たくさんの友達が欲しいとか、偉くなりたいとか、様々な要望や願いを持っています。
その様々な要望や願いを、いろいろ考えたり、いろいろ試してみたりしてみるよりも、すぐに答えを聞いて、簡単に叶えてしまいたい、と思ってしまいます。
しかし、それほどうまくは行きません。
なぜならば、簡単に物事を叶えるために、すぐに直接的な答えを求めて質問しようとしても、その質問が具体的に練り上がっていないので、回答そのものも大したものが返ってこないのです。
これは生成型AIに「幸せになるためにはどうしたらいいですか?」とか「お金持ちになるのはどうしたらいいですか?」と質問することと同じなのです。
実際に質問してみると、確かに回答のとおり実現できれば、要望や願いは叶うのでしょうが、全く具体的でなく、何をやったらいいのかが全くわからないようなものが返ってきます。
そして、更問をしようと思っても、自分の中に具体的な基準や目的、制約条件、リソースなどをもっていないので、具体的に掘り下げるような問いかけができないのです。
そして、そのような具体的な問いかけができないと、回答している人やAIがイケていない、と判断してしまったり、もっと具体的な回答を引き出すような更問をしてくれればいいのに、といったように相手のせいにしてしまったりするのです。
自分の考え方や質問の仕方が、きちんと自分の要望や願いを実現する方向に向かっているものなのかを確かめるために、信頼できる人に聞いてみるのも良いですが、気軽だし、迷惑もかけないので、まずは、AIに聞いてみるのも良いと思います。
AIに聞いても回答がぼんやりとしたものしか得られない場合には、自分の中で方向性も具体性も練られていないと思ってよいと思います。
まずは、AIに問いかけをしてみて、その中で何らかのヒントを得られたら、具体的に実行してみたり考えたりして練り上げる、そして、また問いかけをしてみる、という循環を繰り返していくことで、投げかける質問も返ってくる回答も、どちらの質も高まっていくのです。