人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

真剣に悩んで真剣に成長しようとする人は、今後、AIチャットのカウンセリングが効果的かも

カウンセリングでは、自分の悩みをカウンセラーに話すことで、様々なアドバイスをもらい、それを実生活で生かしながら、自分の生活を改善したり、自分の成長につなげたりします。

 

カウンセラーも様々な種類のカウンセラーがいますが、基本的には、その分野での専門家でありスペシャリストで、

 

①カウンセリングを受ける人の話を聞き、その人の状況を把握する

②カウンセラーが持つ知識、スキル、経験から、その人の状況に応じた適切な解決策やアドバイスを考案する

③カウンセリングを受ける人が、わかりやすく、受け入れやすい形で回答する

 

ということを実施しています。

 

今後、このカウンセラーの仕事のうち、対話型AIが高度に発展していくと、①②については、下手なカウンセラーよりもAIの方が優れてしまう時代が来るかもしれません。

 

なぜかというと、特に②については、そのカウンセリングする内容についての、膨大な情報と事例がビックデータとして蓄積されていれば、一人の人間が持つ知識、スキル、経験を簡単に、そして、圧倒的に凌駕してしまう可能性があるからです。

 

そして、①については、カウンセラーが人間で、かなりスキルを持った人であれば、相手が主体的に詳細に内容を話さなくても、話を引き出したり、推察したりできる点で、AIよりも優れているかもしれませんが、カウンセラーが人間の場合は、カウンセリングを受ける人もそのようなことができることはある程度期待しているのが現状だと思います。

 

これが、AIの場合、細かくややうっとおしいくらいに相手の状況をヒアリングするかもしれませんが、まずは最初のとっかかりの悩みの話から、保有するデータとそれによるロジック(分岐)によって質問を繰り返し、途中、回答のようなことをしても、それに相手が満足しない場合には、更問から、さらに別のロジックにより回答を導き出すなどを繰り返し、最終的には、その人にとって役に立つ回答を返せることになると思います。

 

このように、AIが高度化すると、真剣に悩んで真剣に成長しようとする人であれば、相手が人間ではなくAIなので、しつこく質問したり食い下がっても嫌がることもないし、長時間にわたるカウンセリングで料金があがるわけでもないので、納得いくまで質問を繰り返し、そのひたすら繰り返されるAIとのやり取りの中で、100点満点の答えでなくても、数多くのヒントや気づきを得ることができるのです。

 

ここで、なぜ「真剣に悩んで真剣に成長しようとする人」という前提があるかというと、そうでない人は、①の段階で、AIがうまく自分の気持ちや思いを把握してくれない、と諦めたり、怒ったりするからです。

 

そのような状況でインプットされた情報では、②の段階のAIでの分析・考案で、良い結論を導き出せるわけがありません。さらに、「真剣さ」がないので、返された回答が100点満点の回答でないのに、鵜呑みにして失敗したり、満足のいく回答でないから「使えない」と判断したり、ということで、しつこく、よりよい道にたどり着こうとAIを使い回さないのです。

 

さらに、③においては、「真剣に悩んで真剣に成長しようとする人」でないと、厳しいことや至極当たり前な回答が返ってきたときに、それを一度受け止めることができません。

 

例えば、その人が問題だらけで、その問題を指摘して解決することを直球のアドバイスとしてAIが提示してきた時に、「真剣に悩んで真剣に成長しようとする人」でない人は、そのように直球で言われることが嫌いですし、その直接の問題点を解決するのではなく、もっと簡単なウルトラC的な解決策を期待していたりするのです。

 

人間のカウンセラーの場合には、そういった、その人の雰囲気を察して、柔らかく柔らかくオブラートに包んで説明したり、理解してもらうには長期戦になると判断したら、ちょっとずつちょっとずつ簡単ですぐできることからアドバイスするなどの柔軟な対応をするのでしょうが、AIではそれができないのです。

 

そのため、「真剣に悩んで真剣に成長しようとする人」であれば、AIカウンセリングでも、①②はクリアでき、③はAIのストレートな物言いを真摯に受け止めることで、効果があがるのです。

 

むしろ、AIが適用するデータが多く解析能力が高ければ、人間のカウンセリングよりも効果が高く、しかも安い(無料かも)のです。

このようなことがAIで実現された場合には、人間が行うカウンセリングについては、

 

  • カウンセリングを行うことやそれに基づく対応には資格が必要(弁護士など)
  • AIが適用できるデータが乏しく、かつ、解析も困難な、過去事例がほとんどないものや事例化できないもの
  • AIという機械ではなく、人間と触れ合いながらカウンセリングしたい場合

 

の3点になり、それ以外は、AIカウンセリングの方が効果的だと思っています。

 

このうち、3点目については、もはや本当の意味での「カウンセリング」を求めていないのかもしれません。

 

まさに、「真剣に悩んで真剣に成長したい」と考えているわけではなく、「人と触れ合いたい」「人に慰められたい」「人に認められたい」「人に癒されたい」という、カウンセリングというよりはヒーリングに近いものになっていくのかもしれません。。。