人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

本を読んでもセミナー受けても効果がないのは?

自己啓発のために、本を読んだり、セミナーを受けたりする方がいらっしゃると思いますが、何冊本を読んでも、どんなにセミナーを受講しても、一向に自分の人生がよくならないということがあります。

 

本やセミナーの内容をきちんと実行していないとか、そもそも、本やセミナーの内容がイマイチ、もしくは、自分には合っていない、ということもあると思いますが、もう一つ、本やセミナーの内容を曲解していて、自分の人生とうまくフィットさせれられていない、ということが挙げられます。

 

例えば、全世界で4000万部以上も読まれている名著「7つの習慣」については、7つの項目がとても奥深く、人生すべてをかけても、なかなかうまくできるかわからないし、日々の生活の中で、何かうまく行かない、とか、問題がなかなか解消しない、という時には、7つの習慣のうちのどれかが足りていなかったりするので、改めてその重要性を思い知らされることも多いです。

 

ところが、自己中心的で、人の気持ちを考えていない人が、友達ができなくて悩んでいる時、この「7つの習慣」の、第4の習慣の「Win-Winを考える」や第5の習慣の「まず理解に徹し、そして理解される」を読んで、「自分は相手のことはきちんと理解しているし、相手の利益を考えているから、この第4、第5の習慣は出来ている」と誤って認識した場合、この名著である「7つの習慣」という本は、当たり前のことを書いてあるだけで全く効果もない本、と位置付けられてしまうことになります。

 

自分自身の様子を客観的に見れることを「メタ認知」と言いますが、このメタ認知能力が低い限り、いくら本を読んでも、いくらセミナーを受けても、今の自分に都合の良いように解釈してしまうか、もしくは、本当は自分にとって重要な内容が含まれていても、自分にとって関係のないことと捉えてしまうので、効果が極めて薄いのです。

 

メタ認知能力が低い場合、自分の日常生活、特に、人間関係においてうまく行っていないのに、その原因がわからないか、もしくは、その原因が自分以外のところにあると思っていることが多いので、そのような感覚がある人は、まず、自分のメタ認知能力を疑った方がよいと思います。

 

そして、わからないながらも、「自分の足りない点はどこだろう」とか「自分が間違っている点はどこだろう」と自問自答していくことが、まずは大事です。

 

さらに簡単に、「自分にも足りない部分や間違っている部分がある」とか「自分が正しいことばかりでない」と思うことだけでも最初はよいと思います。

 

「空気は読んでばかりいると、どこでも「いい人」になろうとしてしまい、自分の思うことができくなる」と言われますが、メタ認知能力の低い人は、本当に、まずは「空気を読む」練習からした方がよいです。特に、友達がいないから、人間関係を広げたいと悩んでいる方はなおさらです。

 

そうやって、自分の中の認識と、自分の外側の認識が合致するようになって初めて、本を読んだり、セミナーを受けたりした際に、今の自分にしっかりと合致している内容であるならば、すんなりと腑に落ち、実行もできるようになるのです。