私たちはあらゆるものから支配されている

私たちの生活は、自由に生きているつもりでも、自分で気づかないうちに、いろいろなものに支配されている場合があります。

例えば、今のご時世では、テレビだけでなく、特に、スマホ、タブレット、ネット動画、SNS、ゲームなどに支配されてしまっている人が多いです。

そして、お酒やたばこ、スイーツなどの食品などにも支配されている人も多いです。

これらは、言葉を変えるなら、「軽い中毒症状」になっているもの、すなわち、「無意識にそれと接触をもたざるを得ない状態になっているもの」と言えます。

そして、これらに支配されて何を奪われているかと言うと、時間であり、気力であり、考える力であり、健康などです。

これらの恐ろしいところは、自分が自分の意志で使っているように思っていたのに、気付かないうちに、逆にそれらに支配され、ひどい時にはそれらの「奴隷」のような状態になっている点です。

それらに支配されていないかどうかのチェック方法は、当たり前ですが、無意識にそれらとの接触を欲しているかどうかです。

そして、無意識にそれらとの接触を欲しているものは、瞬間的な幸福感と楽しみを与えてくれはしますが、将来にもわたって、心温まるような幸福感をずっと育んでくれるわけではありません。

さらに、もう一つのチェック方法は、一生、それらに、ある意味支配されたとしても、それはそれで本望であり、それが自分の人生としてOKと思えるかどうかです。

一生付き合っていくのは、ちょっと・・・というようなものは、今の段階で素早くやめてしまった方が良いものが多いはずです。

繰り返しになりますが、自分が主導権を持っているつもりで、実は持っておらず、「もの」に主導権を握られている状態は、時間、気力、考える力、健康など、様々なものを無意識に奪われれることになります。

支配されているのが「人間」ならば、奪われているものまで意識できるし、何とかそれをストップさせたいという意識が生まれるのですが、支配されているのが「もの」の場合には、自分で支配されていることに気が付きにくいので、支配された状態がずっと続くことになります。

今回、一番無意識な「もの」を例として挙げましたが、「こと（出来事）」なども、私たちを支配しています。

四六時中抱いてしまうような恨みや妬みなどの原因となっていることがそれにあたります。

とにかく、まずは、自分があらゆる「もの」や「こと」から支配されている気が付いていくことが重要です。気が付くことから、解放が始まります。