それは●●さんだからできること、は正解です。
いろいろ自己啓発書であったり、ノウハウ集で書かれていることへの批判や論評として、「それは●●さんだからできることであって、私にはできない」というものがあります。
そして、それに対しての著者は、自分もそれほど優れた人間ではなく読者と変わらない、とか、そういう自分ができたのだから読者にもできる、とか、汎用的に誰でも再現できるようにデフォルメしたり共通項を見出したノウハウだ、とか、見解を述べる場合が多いと思います。
しかし、それは、その「●●さんだからできていることであり、誰もができるわけではない」のは事実だと思っています。
私も、なんでこんな簡単で得になることをやらないのだろう、なんで理解できないのだろうと思うことも多いですが、結局、その人にとって、それは本当には興味がなかったり、それをやる程は困っていなかったり、そんな簡単ではないというブレインロックがかかっていたりと、読者の方は、その著者とは全然違う環境、違う個性の人だからです。
結局、読者の方は能力の問題と考えており、著者の方は能力の問題ではない、というすれ違いが起きているわけです。
このように、「●●さんだからできていることであり、私にはできるわけではない」と感じた時には、能力が違う、とは考えず、著者と今の自分のパラダイム(世界観)が違う、というように捉えた方が良いと思います。
現在の自分の状況と比較して、あまりにもパラダイム(世界観)が違うのであれば、全く自分にはその考えが合わないか、あるいは、まだその道のりまで遠いかのいずれかですが、たぶん、「●●さんだからできていることであり、私にはできるわけではない」と心に引っかかっている限りは、全く自分にはその考えが合わないということではない可能性が高いので、ちょっとずつでも試してみるのがいいかと思います。