人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

完璧主義のうまい生かし方

「完璧主義」は欠点の例としてあげられることが多いと思います。

 

それは、「すべてを完璧にやらねば」と思うことで、多大な稼働をかけてしまうので、肉体的・心理的な負担も大きいくなりますし、完璧にやろうとした結果、タイムアウトになったり、完遂できないことがわかって何もやる気がおきなくなるなど、そもそもの物事の達成などに障害が出る場合もあります。

 

逆に、完璧主義の良いところとしては、物事を高品質に仕上げようとするところなのですが、これも前述のとおり、100点満点を狙いすぎて、実行上「完遂」できない場合もあります。

 

以上が一般的な完璧主義の分析ですが、ここで、完璧主義の特徴を最大に生かせると思のは、何より「物事を高品質に仕上げようとする意志」です。

 

これはいい悪いの判断ではなく、まぎれもなく、完璧主義ではない人が持ちえない特徴であり、エネルギーなのです。

 

この「物事を高品質に仕上げようとする意志」を凡人が持っている場合には、以下の特徴になると思います。

 

①視野が狭く、多方面に気が回らず、しかも、大量に物事をこなしていくことができない。

分野を割り切って絞り込めば、異様に力を発揮できる可能性がある

 

②完璧にできるものなんて世の中にそれほどないから、途中でくじけやすい。

自分にとって、苦手なこと、嫌いなことを洗い出しやすい

 

①ですが、完璧主義な人は、結局、対応力や柔軟性に弱い性質を持っていると思います。なので、それらが強い人たちと同じようにやろうと思っても無理があるし、対応力や柔軟性を高めていこうとしても、ある程度まではできるでしょうが、そもそもの苦手分野なので、高めるにも限界があります。

 

逆に、対応力や柔軟性に弱い性質を持っているなら、自分が問題なく対応でき、柔軟性も発揮できるレベルまで、分野を割り切って絞り込んでみることです。会社生活とかでは、広範な領域を求められることもあるので、なかなか割り切ることが難しいかもしれませんが、自分がムリなく自然に動けるレベルまで割り切って絞り込んでみると、自分がとてつもなく力を発揮できるものだけに集中でき、それがまた、完璧主義の良い性質と織り交ざって、ぐんぐん力が伸びる可能性があります。

 

受験勉強なども、完璧主義の人は、「志望校に最低点で合格出来ればいい」と割り切って、勉強の仕方もすべてそのためだけに割り切ったものにすると、ものすごい成果が出ます。

 

そして②ですが、上記のように、完璧主義の人にとって、割り切りや絞り込みは武器と言えます。深堀りすることが得意なわけですから、より深く掘れるように、掘る場所を狭くしてあげるのです。

 

その掘る場所をどこにするかについてですが、完璧主義の人の場合、自分にとって、苦手なこと、嫌いなことを柔軟にこなすことが難しいことを利用すると、逆に、自分が深堀りするべき領域を見つけやすくなります。

 

完璧主義の人は、ものごとを柔軟にこなそうとしても、うまくできない性質があるので、苦手なことや嫌いなことを、やり続けて燃え尽きてしまうか、やらなきゃやらなきゃと、心にひっかかりながらなかなかできない傾向が高いです。

 

そのため、そのような領域もしくは内容は、自分は苦手であり、嫌いであると、はっきりと把握しやすく、路線変更を図りやすいのです。

 

柔軟にものごとに対応でき、かつ、成果もそこそこ出せてしまう人は、特に、その今やっていることが周囲にとっては大切な場合には、自分にとって、本当は苦手で嫌いなことでもやり続けてしまう場合があります。ひどい時には、というか、往々にして、そこそこうまく対応して成果を出せてしまう限りは、自分にとって苦手で嫌いなこととも気づかないかもしれないです。

 

よって、完璧主義の人は、それを早期の段階で発見できる可能性が高く、かつ、早期に、自分にあった得意な分野に絞り込んで深堀りできたら、これほど幸せなことはありません。

 

完璧主義者の「物事を高品質に仕上げようとする意志」という、頑固で柔軟性がない強いエネルギーは、生かし方によって、本当に宝物になると思います。私も完璧主義者の一人として、もっともっと自分の特性を生かしていきたいと思います。