音声入力の効果について
最近はAndroidのGoogle音声入力をはじめとし、 iPhone などの iOS 、そして Windows など、いろんなデバイスの、いろんな OS で音声入力の機能は付いていますが、その認識率の高さは非常に高くなっており、一昔前の、「音声入力なんて認識率がイマイチだから、キーボード打ちしてしまった方が、結局早い」と言う認識は完全に時代遅れとなっています。
この非常に認識率が高くなった音声入力を使うことのメリットは3点あります。
一点目は、当然のことですが、文字入力のスピードが格段に速くなることです。
実際にブラインドタッチで入力するキーボード入力と比較して、2倍から3倍以上速くなり、さらに気持ちが乗ってきたり、アイデアがどんどん生まれてきた時などは、もっとスピードが上がる場合もあります。
二点目は、文字入力のスピードに合わせて、思考のスピードが速くなることです。
頭の整理をする時に、鉛筆で書くよりもパソコンで書いた方が整理がしやすいので、ここ数十年で、いきなり箇条書きでポイントだけパソコンに入力して、その後、肉付けしたり修正したりする方法を取ることが当たり前になってきています。
しかし、この方法は、書くことが整理できていなくてもとりあえず書くことできる利点はありますが、それに慣れてしまうと、瞬間瞬間で、パッパッと言葉を出し続けていくという能力が失われてしまいます。
すなわち、スピーチであったり、プレゼンテーションであったり、テストであったり、そういった一発勝負の、その場で瞬時にアウトプットする力が必要とされる場面で発揮する能力が弱くなってしまうのです。
音声入力の場合には、話すスピードに頭のスピードがついていかないといけないため、頭の回転スピードが飛躍的に早くなります。これは、仮にゆっくり話していたとしても、キーボード入力に比べると格段に早いです。
また、「要点は3つです」と発言した場合には、ほんのり、その先に言う残り2つのことも頭に浮かべつつ、1つ目の詳細も話し出す、というように、その瞬間での頭の働きが格段に大きくなるわけです。
最後に、音声入力を使うことのメリット三点目ですが、滑舌が良くなるということです。
音声入力の音声認識能力が昔に比べると格段に高くなって、素早く記録する手段の一つになり得たのは事実ですが、声の出し方によって認識率は変わってきます。
小さな声でぼそぼそと喋る感じだと誤入力・誤変換が多く、後で訂正をする箇所が非常に増えてしまい効率が悪くなります。
そのため、きちんと音声を読み取ってもらおうには、はっきりとわかりやすい言葉で、しかも変換がしやすいようなわかりやすい表現で話す必要があります。
そもそも論として、機械が音声認識できないような声色や、認識できないような表現や言い回しを、日常生活の会話やプレゼンや発表などで使った場合、その人となりと背景を知っている人たちの集まりならば通じるのかもしれませんが、全く初めての人たちばかりの場合に、機械と同じように認識ができない可能性があります。
そう考えると、音声認識を行う機会が、きれいに満遍なく認識できるような話し方ができるなら、人間の誰でも聞き取りやすく、結果、理解しやすい話し方ができている可能性があるわけです。
音声入力は周囲に人がいるとやりにくい入力方法ではあるのですが、素早く入力できるだけでなく、副次的な効果も大きいので、ぜひ試してみてください。
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