人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

家族関係も普通の人間関係で考える

家族関係は、普通の人間関係と比べて特別なものであり、大事なものと捉えられることが多いと思います。

 

実際に、家族に何か起こった時には、赤の他人は何も関わることがなくても、好むと好まざるをえず、家族に連絡が来て、家族が対処することになりますし、子どもの養育についても親に義務があることは確かです。

 

ただし、そのような冠婚葬祭、緊急事態、養育のようなもの以外の、ごく普通の日常生活においては、家族を特別な関係と捉えるのではなく、ごくごく普通の人間関係と同じようにしていくことがとても大事です。

 

「家族なんだから、普通の人間関係以上に考えていくのは当たり前」と思われる方も多いと思いますが、おそらく、この考え方をされる方の90%以上が、家族に依存している状態か、もしくは、家族を「義務」の場だと思っています。

 

家族とはいえ、一人一人の独立した人格と個性を持っているわけですから、それが異なれば、家族だからといって、必ず大好きになれるわけでもないし、気が合うわけでもないし、いつも一緒にいたいわけではないのです。

 

閉じられた空間で、必ずしも合わない人たちが、それぞれに自由に生活しつつ、人の自由も脅かさない、という状態をキープするならば、その付き合い方というのは、普通の人間関係と同じものになるはずです。

 

だいたい、「家族なんだから」という言葉が出てくるケースは、「家族なんだから家族たる義務を果たして自分に貢献しろ」という意味合いを多分に含んでいると思います。

 

すなわち、このような場合は、「家族」というものを、無理やり自分に近付けさせ、強制させる「切り札」のように使っているわけです。

 

そのため、家族のメンバー間で適切な心地よい距離感を保つためにも、家族の一人一人が「普通の人間関係」を基本とすることがとても大事なのです。

 

「普通の人間関係」ですから、当然、距離感を遠く取りたい人も、近く取りたい人もいると思います。

 

「家族」というものを持ち出したい人の100%が、距離感を近くにとりたい人になると思いますが、「家族は大切で特別なもの」と考える人は、距離感を近くにするために「家族」を持ち出します。

 

しかし、距離感を近くとりたいと思っている人も、「普通の人間関係」をしっかりと考えることができるなら、多少、淋しさを感じたとしても、相手が不快に思うほど近寄らないし、もし、近すぎることで揉めたら、適切な距離感を模索するはずです。

 

そして、距離感を遠くに取りたい人も、下手に近寄られるのは嫌だとしても、それなりに相手をおもんばかって距離を取るようにしてくれているとわかったら、ちょっとだけ距離を短くしてくれるかもしれません。

 

この点も、お互いがお互いの節度を守り、相手をおもんばかることができているからこそ成り立つものであり、それは、普通の人間関係と同じです。

 

そして、普段、普通の人間関係で適切な距離感と思いやりを持った関係が築けていればこそ、いざ、家族しかできないこと、頼れないことを、快くやってもらうことができるようになるのです。

 

家族関係も普通の人間関係で考えていきましょう。ただし、普通の人間関係がメタメタな人は、まずは、普通の人間関係の改善から始めていきましょう。。。