人に優しくしてもらえない人
人にはできるだけ優しくありたいと、みんな思っていると思います。
ただ、そんな気持ちを持っていても、優しくし続けるのが難しい場合が2つあります。
1つは、その優しさに対して、相手側が感謝の気持ちがない場合です。
感謝を求めてやっているわけではないにしても、やはり、その優しさが「当たり前」と思われている場合には、優しくし続けても報われない気持ちになってくるので、なかなか優しくする気力が湧いてこなくなる可能性があります。
そして、それより優しくし続けるのが難しいのは、相手が依存型、すなわち、「かまってちゃん」であったり、「くれくれ君」であったりする場合です。
優しくしてあげたい、優しい人間でありたいと思う人は多いのですが、その優しくしている相手が依存型の場合、その優しさをもっと欲しい、もっと欲しい、と優しくすればする程、さらに要求されてしまうことになります。
そして、その優しくしている人も、その人ばかりに構っていられないし、自分自身のことで精一杯の場合もあるので、どこかで限界が来て、アプローチされること自体が苦痛になり、最終的には距離を置くことになります。
そして、そんな依存型のタイプの人は、そのようなことを繰り返しているので、誰からも相手にされなくなっているため、優しくしてくれる人がいたら、心地良くなって、本人の自己認識がないまま、ストーカーチックになっている場合もあります。
私たちは、特定の誰かを心の頼りにしたいと思ったり、もっと寄り添っていたいと思う場合も多いです。
そのような人と、より長く良好な関係を続けていくためにも、その人の様子をよく観察し、適切な距離感と解放感を保つこと(近づき過ぎず、束縛し過ぎずということ)を心がけていくことが重要です。
特に、この依存型で、適切な距離感と解放感を取れないタイプの人は、非常に孤独を感じているだけでなく、ぐいぐい近づいて縛り付けてもいいと(勝手に)思ってしまいるような、家族などの密接な関係を継続してきた人にありがちなので、下手に依存心をくすぐらないような対応が必要となります。