人はいつでも少なからず心の中でマウントを取っている
マウントを取られるととても嫌な気持ちになりますが、少なからず自分の心の中で小さなマウントはみんな取り続けていると思います。
つまり、誰かや何かの平均と比較して、それ以上であることに安心したり、得意になったりしているということです。
誰かや何かと比較して、自分がそれ以上でなければ恥ずかしい、負けていて悔しいという気持ちがなければ、そういった感情が浮かぶことはありません。
もちろん自分を向上させるためにそういった気持ちがあることは大事だと思います。
ただし、今の自分に安心したい、不安な気持ちになりたくないという思いで、何かと比較してちょっとしたマウントを取ってしまうということはあまり良いことではないと思っています。
特にこの考え方を持ちながら、相手に責められたり、馬鹿にされたりしていると感じた場合には、防御の気持ちが高まり、怒りとなって相手を攻撃する、すなわち、心の中ではなく本当にマウントを取ってしまうわけです。
ですから、心の中ではやはりいつでも謙虚な気持ちを持ち続けることが本当に大事だと思います。
そして心の中での比較の対象が、自分以外の誰かや何かではなく、これまでの自分と比較して成長できているか否かだけを見つめることができれば本当に素晴らしいと思います。
このように、思わずマウントを取ってしまう原因を突き詰めると、それは自分自身で認識している弱さがそこにあり、その弱さを覆い隠すために、かりそめの強さを外に見せているということになります。
この自分自身で認識している弱さというものを、自分自身で受け入れて認めるという行為そのものが「謙虚さ」となりますが、この自分自身で認識している弱さというものをどう解消していくかについては、別のブログで説明していきたいと思います。