人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

苦しい時やつらい時は気付ける時でもある

楽しい時もあれば、嬉しい時もありますが、何となく苦しく辛い時もあります。そして、苦しく辛い時が続くと、早くその状態を脱したい、この苦しく辛い状態を早く抜け出したい、と思ってしまいます。

 

しかしこれまで歩んできた人生を考えると、自分がノリにノッている時、恵まれていると思った時、楽しくて嬉しい時、調子がいい時など、このような時に果たして本当に自分がポジティブな状態だったのか、問題のない状態だったのか、かなり疑問を感じています。

 

このような時には、自分の問題点、足りないところ、愚かなところというものがなかなか見えにくくなっています。そして、そのようなネガティブな部分はどんどん蓄積されているのですが、それが積み重なっていることに自分自身で気付けていません。そして、その積み重なったものがもう溢れ出そうとするくらいになると、それまでのポジティブな環境も徐々に反転してきます。

 

逆に、苦しくて辛い時には、その理由や原因を必死に探します。そして自分以外の外部要因でなく、自分の中に、その苦しくて辛い状態を引き起こしている理由を見出した場合には、少しずつですが好転していく可能性がありますし、少なくとも、自分自身が調子が良くて、自分に何も問題がないと思っていた頃よりも、謙虚で真摯に人や物事に向き合うことができるようになっているはずです。

 

そして、さらにそれを深めていくと、今だけではなく、ずっと過去の自分の問題点や愚かさといったものにどんどん気づくようになり、さらに辛さや苦しさが増す可能性もあります。そうなってくると、自己肯定感や重要感も下がってくるし、自信もなくなってくるし、無力感が強くなってくる可能性もあります。

 

しかし、それはかなり遅くなったものの、気付けて良かったと思えば良いのです。既に自分の周囲の人たちは気づいていて、自分だけが気付けていなかった可能性が高いのです。やっと自分自身で気付けたのだから、それをきっかけに、自分自身の考えや行動を改善させたり、向上させれば良いのです。そうすれば、苦しくて辛い嫌な思いも、自分を見直すシグナルと前向きに捉えることができます。

 

私も含め、人間としてまだ未熟だなと思い当たる人は、人生が楽しいという思いよりも、辛くて苦しいという思いの方が占める割合が多いかもしれません。しかし、そのような時でも、「人生はまだ100年あるんだ」という思いで、その辛くて苦しい思いが来たら、学ぶべき時が来たのだと思い、じっくりと着実に成長していきましょう。