直接的なものばかり狙わない
バレーボールやサッカーなどでフェイントというものがあります。
あれは、強く打つとか直線的に行くとか見せかけて、ゆるく打ったり方向を変えて、効果をあげるものです。
そのフェイントをやる時に、確かに、強く打つ、そして、直線的に行くと見せかける能力は必要です。そのフェイントの技術に長けているにこしたことはありません。
ただし、フェイントがきくケースとしては、
①フェイントをかける人が、普段は、フェイント以外の決定力のある何かを持って実践している。
②まさかフェイントをかけてくるとは思わないような環境が周囲にある
の2点になります。
すなわち、毎回毎回、直接的にフェイントをやっていたら、フェイントにならないわけです。
日常生活においては、何か目的を達成するために、その目的達成のための直接的な行動のみをしてしまう場合があります。
たとえば、子供が何かを親から買ってもらおうとする時、欲しい欲しいと直接親に訴えても、なかなか買ってもらえない時などです。
もし、子供の立場で、親から買ってもらいやすくするとしたら、上記の①②の例に照らし合わせると、
①勉強をするなど親が喜ぶ頑張っている姿を見せる、もしくは、買ってもらえないことで落ち込みつつも親を恨まないけなげな姿を見せる
②友達が全員持っているという状況や、それをもっていないと友達付き合いも難しい、という状況をアピールする
などが戦略にあたります。
子供だとわかりやすいのですが、なぜか、仕事や親の子供に対するアプローチなどは、ド直球で攻めることが多いですね。
たぶん、直球で攻めてもうまく行く、フェイントをかける必要はない、もしくは、フェイントをかけるのを面倒くさいと思っているわけです。
特に親が子供相手にするアプローチは、何も考えず、感情のまま、ド直球で攻めるので、それが子供と相いれない時には、ぶつかったり、もしくは、知らず知らずのうちに心が離れてしまう原因にもなります。
①については、わざとらしくなく、②については、気づかれないうちにやるのがポイントです。
素直でストレートな行動を続けるのも悪くはないですが、いずれ、それができなくなり、結果として、それを続けるには強硬姿勢を取らざるをえないことになりますので、ところどころでフェイントを入れて、柔軟にかわしていけると、生きやすくなると思います。