人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

一般NISA vs つみたてNISA①

一般NISAとつみたてNISA、どっちがいいかについての論議は多々ありますが、その時に出てくるのが、

金融庁のサイトにある以下の比較表です。

(出典:金融庁のNISA説明ページより)

この比較表から、一般NISAは120万円×5年間=600万まで非課税での運用が可能、つみたてNISAは40万円×20年間=800万円まで非課税での運用が可能、だから長期での運用が可能な場合や限定されている投資信託だけの運用でOKならば、つみたてNISAの方がよい、という説明が多いですが、イマイチ納得できずにいます。

というのは、つみたてNISAで指定されている投資信託だけの投資は嫌だ、という場合は、文句なく一般NISAの方が向いているわけですが、長期投資ならつみたてNISA、とは簡単に結論付けられないと思っているからです。

投資可能な元本総額は、制度開始当初年に始めたら、一般NISAが600万円、つみたてNISAが960万円(40万円×24年間)とつみたてNISAの方が多く投資することができます。

※つみたてNISAは2018年から開始し、2042年まで投資が可能です。

しかし、つみたてNISAの最大の欠点は、毎年40万円ずつしか投資できず、960万円総額投資できるまでに24年かかるのです。

一般NISAが非課税枠の限界まで使い切るのに、120万円ずつ5年間積みたてた場合、5年目で600万円となります。つみたてNISAの場合は、一般NISAと同じ土俵に基づくと、5年間で200万円しか非課税枠を使っていないことになります。

つみたてNISAは、これからあと19年間積み立て続けることになるのですが、一般NISAの場合には、ここで積み立てそのものは完了し、制度の規定どおりだと翌年から最初の1年間で積み立てた120万円の非課税枠が外れてしまうことになります。 しかし、現実的にはそうならず、制度の延長、もしくは、改正により、新たな非課税枠が用意されているので、ロールオーバーにより、また5年間相当の非課税期間を延長できています。

今後、新NISAも登場して多少制度の内容が変わるとは思いますが、いきなり非課税枠がなくなる、ということは考えにくいと思います。

さらに、つみたてNISAは、年間40万円をちびちび積み立てて、24年目に最後の40万円の積み立てが終わりますが、その4年前に一番最初の40万円の積み立ての非課税期間が終わり、以降、毎年、40万円ずつ非課税期間が終わっていき、しかもロールオーバーできません。

となると、一般NISAのように、最初の5年間で一気に600万円を非課税枠に投資して、それをロールオーバーで長期間非課税で運用するケースと、つみたてNISAのように年間40万円を24年間積み立て続けた場合とで比較した場合、どちらが運用益が高いのかが気になるところです。

次回、この計算をしてみますが、一般NISAが投資元本総額が少ないものの、早い段階で投資しているので運用期間が長いので、複利効果は相当大きい気がしています。

いい勝負になるような予感がします。

◇関連ページ

一般NISA vs つみたてNISA② - 人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

一般NISA vs つみたてNISA③ - 人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!