人生100年でゆっくりじっくり成長していこう!

「人生100年時代」を「急がなくてもゆっくりじっくりと成長できる時代」、「いつから始めても遅くない、いつからでも始められる時代」、「より多くの楽しく豊かなことを経験できる時代」と捉えて日々過ごしていける方法をみなさんと共有していきたいと思います。

私の方が正しいから私を大切にしろ?

自分を正当化したり、正しさを主張したりすることが私もよくあります。

例えば、不当に責められた場合とか、やるべきことがやられていない時に無理やりでもやってもらう場合です。

この時、正直、人間関係としては、ある程度悪くなることは織り込み済みでやっています。

自分は正しく、相手は間違いであり、間違っている方は正しい方に従うべき、という強制力で、相手の動きをコントロールしているので、当然、コントロールされている方はいい気持ちがしないからです。

ところが、いつも不機嫌で、愚痴っぽく、人の悪口ばかり言っている不幸をまき散らしているような人の場合、自分を正当化したり、正しさを主張したりすることで、「だから自分を大切にしろ」とか「だから自分と仲良くしろ」と言わんばかりの人がとても多いのです。

例えば、親が子供を自分の思い通りに動かしたい場合や、恋愛関係が終わりそうになっているカップルで、まだ関係を続けたいと思っている人が、もう関係を終わりにしたい人に対してなどです。また、なかなか友人ができない人が自分の周囲の人に対して上記のような態度を取ることがあります。

よくよく考えてほしいのですが、仮にその不幸をまき散らしているような人の考え方が100%正しいとした場合にも、「100%あなたが正しいので、あなたを大切にし、仲良くします」とはなりえません。むしろ、嫌な気持ちが増大するだけで、気持ちが離れていくだけです。

結局、自ら、自己正当化したり、正しさを主張しているケースは、上記のようになかなか人間関係を円滑に進めることは難しいことになります。

そして、冒頭の例であげたとおり、自己正当化したり、正しさを主張せざるを得ない状況になっている場合も、その前段で、人間関係で円滑に進めることがもう困難な状況になっているのです。

すなわち、人間関係を円滑に進めるためには「正しさ」は不要であり、むしろ阻害するものなのです。

人間関係を改善したい、もっと人との仲良くしたいと思う人は、自分の中に「正しさ」を主張したい気持ちが出てきたら、その「正しさ」を主張したくなっている自分を見つめ直す必要があるかなと思います。

そこには、自分は大切にされるべきという「驕り」や「妬み」、そして、自分は変わる必要がなく相手が変わるべきという「他力本願」的思想が多分に含まれているはずです。